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『凪咲屋』のちょっと小話。

@nagisaya

 こんばんは。凪咲屋の花澤です。ここでは、凪咲屋のメニューがどうやって生まれたのか、お話しようと思います。

 私は、『化学物質過敏症』です。化学物質過敏症とは、洗剤、柔軟剤、添加物、アルコール消毒剤、芳香剤などの日常的に使用しているものに含まれる化学物質に触れることで、頭痛や倦怠感、不眠などの症状があらわれる病気です。ここ数年でかなり認知度があがってきましたが、まだまだご存じない方のほうが多いかもしれません。


 中でも私が強く症状を起こしてしまうのは、『添加物』です。食品の保存料や着色料、加工料などが口に入ると、まるでアナフィラキシーショックのような症状を起こしてしまいます。
もちろん生まれつきこのような症状があったわけではありません。始まりは、30代後半に差し掛かった2年ほど前。突然とてつもない倦怠感に襲われ、寝たきりになってしまったのです。長年の不摂生がたたったのでしょう(なんせ酒飲みですし?)。7ヶ月もの間、休職することとなりました。

 最初は、何が原因なのか全く理解ができませんでした。しかし、症状が出る頻度を記録していると、どうも食事が原因のようだと気づいたのです。
更にそれからおよそ1年。毎日の食事メニューと体調を同時に記録していくと、保存料が使われたものを食べた後に必ず蕁麻疹が出ていると統計がとれました。「犯人は添加物!」。コナンもびっくりの長丁場です。これは、ほんの数か月前の話。

 このときの絶望感はとてつもないものでした。お弁当も食べられなければ、お菓子もだめ。みんなが大好きカレーライスでさえ、保存料が入っていたら食べられません。もしかして、もう私が食べられるものってこの世にないの?生きていけない!と、まで思いました。※しかしなぜか酒は飲めた。

 一通り泣き崩れた後は、前を向いて「新鮮で、添加物の少ないお料理を食べよう」と意識を変えていくようにしました。食べるものを選ぶことで、体調は劇的に向上。仕事にも復帰し、もっともっと、健康や食事について知りたい、私だっておいしいものが食べたい、と考えるようになりました。

 世の中には美味しい食べ物がたくさんあります。けれど、私たちの体は有限です。いつ、どこで、「これはもう食べられないよ」と体が悲鳴をあげるのか、わからないのです。
 この世で一番大切な自分の体をもっともっと大切にしよう、そんな思いから凪咲屋が生まれました。
 凪咲屋のメニューは『化学物質過敏症』の私が、大手を振って食べられるものばかりです。どうぞ、心ゆくまで、お楽しみください。

凪咲屋オーナー
花澤瑠衣

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